🚘 おすすめ鉄粉取り 完全ガイド
鉄粉取りが必要な理由から、失敗しない使い方、厳選おすすめ、相性の良い付属品、Q&Aまで。コーティングの“乗り”を最大化するための、下地処理の決定版。
1. 鉄粉取りが必要な理由
ボディやホイールに突き刺さる微細な鉄粒子(ブレーキダスト・線路/工場周辺の浮遊鉄粉・道路上の金属粉)がザラつき・ツヤ引け・サビの起点になります。見た目の問題に留まらず、コーティングやワックスの定着を阻害し、撥水のムラや持続低下を招きます。
- 新車でも輸送/保管段階で鉄粉は付着しがち
- 放置すると酸化が進み、茶色い点サビの原因に
- 下地が荒れていると、コーティングの“持ち”が半減
2. 鉄粉取りの種類と選び方
2-1. 液体スプレー(ケミカル反応)
噴霧後に紫色へ変色し鉄に反応。簡単・可視化・時短が魅力。塗装やコーティング層に優しい処方を選べば日常メンテとの相性抜群。
2-2. 粘土(クレイバー)
潤滑下で滑らせ、物理的に鉄粉を絡め取る定番。最終兵器的な除去力。ただし圧をかけすぎると微細なスクラッチのリスクあり。
2-3. 粘土タオル/クレイタオル(ハイブリッド)
タオル面にクレイ素材をラミネート。面積効率が高く、繰り返し使用できてコスパと時短のバランスが良い。
2-4. 専用クロス/スポンジ
軽度のザラつきに。日常の維持作業に便利だが、重度の鉄粉には非力。
選び方の目安
- 初めて・時短:液体スプレー → 必要に応じて粘土併用
- コーティング前の下地処理:液体で反応→粘土で仕上げ
- ホイール特化:反応の早い液体+専用ブラシ
3. 失敗しない使用方法(完全手順)
3-1. 下準備
- 日陰・冷えたパネル:直射日光・熱い面は乾き・シミの原因
- 先にシャンプー洗車で砂・土を除去(砂は傷の元)
- 濡れた状態のままでOK(薬剤の伸びが良くなる)
3-2. 液体スプレーのやり方
- パネル単位で噴霧(上→下へ)。風の強い日は少量ずつ。
- 1〜3分反応させる(紫変)。乾かさないのが大前提。
- 必要なら柔らかいスポンジで軽く撫でる。
- 高圧/豊富な流水でしっかりリンス。
- 触ってまだザラつく部位はスポットで再施工。
3-3. 粘土(クレイ)のやり方
- 専用潤滑剤or高希釈シャンプー水をたっぷり噴霧。
- 粘土を平たくし、力をかけず滑らせる(縦横の直線移動)。
- 粘土が汚れたら折り返してキレイ面を出す。
- 終了後は軽く再洗車→拭き上げ→保護剤でシール。
3-4. 粘土タオルのやり方
- 基本は粘土と同じ。面圧低め・潤滑多めでスイスイ。
- 角やエンブレム周りは引っ掛けないよう慎重に。
3-5. 仕上げと保護
- 仕上げにシャンプー洗車→拭き上げ。
- コーティング/ワックスで保護(下地が整って密着が良くなる)。
- ホイールは耐熱系コーティングがブレーキダスト対策に◎。
4. おすすめ鉄粉取り(用途別レビュー)
4-1. 初心者の最初の一本:液体スプレー系
手軽 時短
噴霧→紫変→流すだけの三拍子。ホイールと相性が抜群で、初回でも効果を「見てわかる」のが魅力。匂いが気になる場合は低臭タイプを選択。
- 得意分野:ホイール/下部パネル/リア周り
- 相性:コーティング施工車(低攻撃性処方)
- 補足:乾燥厳禁。反応時間は短めに管理
4-2. 徹底除去の定番:クレイ(粘土)
除去力 下地処理
液体で取り切れない深い刺さりを根こそぎ除去。面圧と潤滑の管理がキモ。慣れれば塗装ダメージを最小に高効率施工が可能。
- 得意分野:ルーフ/ボンネット/後部ハッチ
- 相性:コーティング前のフル下地処理
- 補足:落下→使用中止の鉄則を徹底
4-3. 時短の最適解:粘土タオル
コスパ リユーザブル
広い面を均一圧で素早く。洗って繰り返し使えるためランニングコストが低い。液体と併用すると作業時間がさらに短縮。
- 得意分野:大きめのボディ/フリート車の定期メンテ
- 相性:雨ジミ除去後のスムージング
4-4. プロ用途寄り:低臭・高反応の海外系液剤
低臭 高反応
反応スピードと低臭を両立した処方が多く、室内ガレージ作業でも扱いやすい。価格はやや高めだが仕上がりの早さで元が取れる。
- 得意分野:ホイールの固着ダスト、コーティング前の時短
- 補足:ラベル指示の希釈率・反応時間を厳守
4-5. 具体的な組み合わせ例(処方レシピ)
- クイック整え:液体スプレー → 反応後に流す → スポットで粘土タオル → 仕上げコート
- フル下地処理:液体で全体の鉄を浮かせる → 再洗車 → クレイで平滑化 → 脱脂 → コーティング
- ホイール特化:液体+ホイールブラシ → ナットホールは細ブラシ → 乾燥後にホイールコート
5. 一緒に使うと効果が上がる付属品
6. 仕上がりを底上げするコツ
7. よくある失敗と回避法
① 薬剤を乾かした → 日陰・冷えた面で小面積ずつ。反応は短時間で管理。
② クレイの押し付け → 潤滑多め、直線スライド、力は最小限。
③ 洗い流し不足 → 高圧 or 豊富な流水で入念に。パネル境目やエンブレム下はとくに。
④ 粘土を落として再使用 → 砂混入=傷の元。即廃棄。
⑤ ホイールを最後に回しすぎ → 反応が進み過ぎることも。ホイールは別工程で先に済ますと安全。
8. よくある質問
Q1. 新車にも必要?
必要です。輸送・保管中に鉄粉は付きます。初回の下地で差が出ます。
Q2. 頻度は?
走行環境次第ですが2〜3か月に1回が目安。ザラつき感が合図。
Q3. コーティング車に使える?
低攻撃性の液剤+優しい圧でOK。クレイは潤滑多めで慎重に。
Q4. ガラスやメッキも施工できる?
多くは施工可ですが、ラベルで素材適合を確認。ガラスは撥水前の下地として有効。
Q5. 匂いが苦手
低臭タイプを選ぶ・屋外で風上作業・マスク併用で軽減できます。
9. まとめ:最短で“つるつる”へ
- 時短・可視化:液体スプレーが第一選択。ホイールは特に効果大。
- 徹底除去:液体で浮かせてからクレイで仕上げ。
- 維持管理:粘土タオル+保護コートで次回がラク。
- 安全第一:乾燥厳禁・面圧低め・潤滑多め・洗い流し徹底。
鉄粉取りは「綺麗を長持ち」させるための下地処理。正しい手順と道具を選べば、誰でもプロ級のスベスベ塗装に到達できます。次の洗車は、ひと手間の鉄粉取りから始めましょう。